地方公務員、高校教員でありながら、ハードボイルドな人生を送ることなど、不可能やな。何をバカなことを言っているのか。

そんなことは無理や。

ただ小説や映画やその他諸々な虚構の世界で、ハードボイルドな生き様には少しばかり憧れたりする。高校生の頃にはハードボイルドのニュアンスがよく理解できていなかったが、今ではなんとなく理解できる。

つまり現実のこの日常ではそんな生き方をしている男は誰もいないのだ、ということ。

小説や映画の中だけに存在するのが、ハードボイルド的人生である。

どんな苦境に立たされても弱音を吐かず、感情に流されず、権力におもねることなく、それでいて軽口を忘れない、ハンフリーボガード演じるフィリップマーロウのごとく。

なので久しぶりにTSUTAYAに出掛けてビデオを借りて観る。2014年以来やから4年ぶりやな。会員カードも更新の手続きをして。ハードボイルドを疑似体験するにはそうするしかない。

台風がやってくるのというので、テレビドラマの「ハロー張りネズミ」を思い切って全巻借りる。

東京を舞台にした探偵ドラマである。テレビドラマなど、通常ほとんど観ることはないが、台風の夜とそしてその過ぎ去った朝にはハードボイルドな探偵の物語がよいのではないかと。

そしてドラマのエンディングに流れるのが、この曲。